今回ご紹介するニュースはYouTubeで975回以上再生され、高評価数「36」低評価数「0」のCBCテレビ(中部日本放送)が提供するニュース「「世界の山ちゃん」も悲鳴 外食業界の外国人受け入れストップ “上限5万人”で夢を絶たれる生徒も」です!
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「世界の山ちゃん」も悲鳴 外食業界の外国人受け入れストップ “上限5万人”で夢を絶たれる生徒も
投稿日:2026-05-31 07:45:39
概要
手羽先で有名な「世界の山ちゃん」も困る!? いま、日本の飲食店では就労ビザで来日した外国人が大勢働いていますが、その受け入れが一時停止になっているんです。その余波を取材しました。
「世界の山ちゃん」。開店前に慣れた手つきで、名物の手羽先を次々に揚げていくのは…
(ネパール出身 ポウデル・パビンさん 23歳)
「だいたい3分半くらい揚げて、その後にバラバラに(くっつかないように)して、もう一度揚げる」
ネパール出身のポウデル・パビンさん23歳です。
本やYouTubeで日本語をマスターし、フルタイムで働けるビザを取得。20歳で来日し、居酒屋チェーン「世界の山ちゃん」に3年前入社しました。キッチンとホールの両方をこなす、いまや店の大黒柱です。
包丁の扱いもお手の物。
(パビンさん)
「最初は難しかった。何回も何回も指を切ったんですけれど、山ちゃんで長い時間やっていた先輩たちからも教えてもらった。今も完璧にはできないですけど」
ネパールから来日 夢は母国でコンビニと飲食店が一つになった店を
ネパールで2年間、ホテルのレストランで働き、調理技術も身に付けた上で来日したパビンさん。目標はコンビニと飲食店がひとつになった店を、母国に開くことです。
(パビンさん)
「お客さまを大事にすることは一番いいことだと思う。私もネパールに帰ってから、日本みたいな雰囲気の店を作りたい」
「お客さまお帰りです!ありがとうございました!またよろしくお願いします!」
「世界の山ちゃん」では、社員とアルバイトを合わせ、従業員の約半数が外国人。店によっては9割が外国人の所もあるといいます。
(エスワイフード人事総務部 笹野剛次長)
「適性にあった仕事で活躍してもらっている。日本人の店長よりも優秀な外国人も多い。総論として彼らは非常に優秀な人物が多いので、今後増えていくことは願っている。大変貴重な人材」
2019年にスタート 人手不足解消のための在留資格「特定技能1号」に変化
パピンさんのような正社員は、言葉や技能を身につけることが条件の「特定技能1号」という長期間働ける在留資格を受けています。
「特定技能1号」は、人手不足の解消のため2019年から始まった制度で、外食や介護、農業に建設など16の業種に導入されています。
(パビンさん)
「ネパールでは介護の仕事は全くない。農業の仕事もない。飲食店はある。経験者も多い。飲食店の方がいいかな」
Q.国に帰ってもスキルが生かせる?
「はい」
特に外食分野は人気が高く、導入後急速に増えました。しかしこの扱いを巡り、今業界が揺れています。
外食分野の「1号在留者」5万人の上限に達し受け入れが停止
(鈴木憲和農林水産大臣 4月14日)
「外食分野で1号特定技能外国人の上限を超える見込みになったことに伴って、引き続きさまざまな事業者の声を丁寧にうかがっていきたい」
外食分野の1号在留者はことし2月末で、約4万6000人に到達。
日本人の雇用を守るために設けられた、5万人の受け入れ上限に達することが確実となったのです。
これを受けて4月半ばには、1号在留者の外食産業への新規受け入れが停止に。
(エスワイフード 笹野次長)
「当初の想定よりも時期がかなり早くなった印象。5万人の上限を迎えたので当然だが、上限を増やすなど流動的な対応をいただきたい」
昨年度“人手不足による倒産”が過去最多となった外食業界。世界の山ちゃんでは、日本人を雇うため待遇改善などの対策を急いでいます。
外国人の日本語学校も“混乱” 別の進路を検討せざるを得ない生徒も
外食への1号受け入れ停止で混乱しているのは、飲食店だけではありません。
名古屋市中区にあるARMS日本語学校。ネパールやミャンマー、スリランカなどから来た、20歳前後の生徒500人が勉強に励んでいます。
(ARMS日本語学校 磯村幸彦校長)
「本当に(受け入れ)ストップになるのかと考えていなかった訳ではないが、ストップするんだということで…」
生徒のうち30人程度は特定技能1号の資格取得を目指していて、「受け入れ停止」の発表後、別の進路を検討するよう生徒に説明したといいます。
(磯村校長)
「やはり残念で、どうしようかということで、困った状況は最初あった。卒業したら外食に特定技能で勤めたいという子もいたが、その道がなくなった。別のことを考えさせるということで、本人たちがやりたかったことができない現状。学生のやりたいことができないのはかわいそう」
「夢は変わった」外食産業への就職を希望していたミャンマーの女性
去年10月にミャンマーから来たエーウィンピューさん24歳。外食産業への就職を希望していました。
(エーウィンピューさん)
「外食(の受け入れ)がストップして、私の(近い将来の)夢は変わった」
受け入れ停止を受けて、いったん、食品メーカーの製造工場などで働くことを考えています。それでも勉強の傍ら、和食のレストランでアルバイトをして、接客や調理を学んでいます。
(エーウィンピューさん)
「今は一生懸命勉強している。国へ帰ってレストランを作りたい」
条件は「就職」外食チェーンから学費を借りている生徒は…
同じくミャンマーから来た22歳のイーモンゾーさんは、4月に来日する前から日本の外食チェーンで働くことが決まっていました。就職を条件に、その会社から学費も借りていますが…。
(イーモンゾーさん)
「外食が働けないので、飲食料品(製造)の勉強をしている。将来、外食で働けるなら外食の仕事に変えたい」
受け入れがストップした以上、その会社の飲食店で働くことはできません。関連する工場で働いて学費を返しながら、受け入れの再開を待つ予定です。
業界団体も現在受け入れ枠の拡大を求めていますが、専門家はそもそも5万人という上限の設定が、実態に合わないと指摘します。
専門家「日本の印象が悪くなる可能性も」
(三菱UFJリサーチ&コンサルティング 南田あゆみ主任研究員)
「どれほど人手不足なのかをきちんと推計して、その分を上限として受け入れるのは制度としては間違っていないし、そういう制度だと思っているが、外食の上限の推計がなかなか難しかった」
さらに…
(南田主任研究員)
「一番私も危惧しているのは、外食で働きたいと思って母国で勉強していた子たちが、勉強費用を自分で投資していた人たちが、いきなり入れなくなったということで、日本の印象がすごく悪くなる可能性もあるし、『来てくれ』って言っても、来てくれないことになっていることを認識する必要がある」
ほとんどの産業で人手不足が続く日本。
日本人の雇用を守ることは最優先としても、経済を維持するためにどう外国人を受け入れていくのか、制度設計の見直しが急がれます。
詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2670453
CBCテレビ「newsX」2026年5月19日放送より
