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18日開設の大規模接種会場でアドレナリン注射の使用手順を確認 懸念されるインフルエンザとの同時流行 名古屋(2022/11/18)
投稿日:2022-11-19 07:34:31
概要
11月5日、愛知県愛西市の集団接種会場で、アナフィラキシーの対応が行われないまま女性が死亡した問題を受け、18日開設された名古屋市の大規模接種会場では緊急対応の確認が行われました。
アドレナリン注射の場所や使用手順を確認
名古屋市中区のサンシャインサカエには18日、オミクロン株対応ワクチンの大規模接種会場が設置されました。
(大規模接種会場関係者)
「愛西市で残念な事例がありました。われわれには関係ないと思ってはいけない」
11月5日、愛知県愛西市の集団接種会場で現場の医師らが、アナフィラキシーの対応を行わないまま女性が死亡した問題を受け、名古屋市は接種開始前の朝礼で“ワクチン接種後の救急対応の強化”を関係者に呼びかけました。
(名古屋市健康福祉局 鈴木啓正参事)
「17日の(愛知医師会の)会見を受けて、名古屋市としても、安全に接種していただける体制を再度確認して、市民の皆さんに安心して接種していただけるようにしたい」
医師や看護師は、アドレナリン注射の場所や使用手順を確認。
18日、この接種会場に問診とアナフィラキシー対応のために来ていた名古屋大学医学部附属病院 山本尚範(たかのり)医師は…。
(名古屋大学医学部附属病院 山本尚範救急科長)
「いま、接種をした人が待機しています。薬物アレルギーは大方5分くらいで出てくることが多いので、息が苦しいとかフラフラするとかは、強くアナフィラキシーを疑うので、そのときにはすぐにアドレナリン注射を取り出して駆け付ける。
これを最初にやっておくかどうかで、その後の症状がすごく変わってくる。まずとにかく早く、アドレナリンを打つ」
また、今回の愛西市のケースについては。
(名古屋大学医学部附属病院 山本尚範救急科長)
「今回のケースの場合はせき込んだという症状がまずある。この時点でアナフィラキシーを、われわれであれば強く疑うのかなと。まずひとつは、ワクチンを打って数分以内に、急な変化が起きた場合は、もう基本的にはアナフィラキシー何じゃないかと疑うと」
(接種した人)
Q.アナフィラキシーの不安はありましたか?
「ちょっとありましたけれど、3回打っているので大丈夫かなと思って。これだけ人(スタッフ)がいるんだったら、そういう(救急)対応は早めにしてもらいたい」
(接種した人)
「(接種前に)かかりつけ医に説明を受けて、わたしは薬品アレルギーがあるので、先生にも確認して、大きい接種会場で、30分経過観察してもらってという説明を受けた」
この大規模接種会場では一日最大840人が接種可能で、来年3月まで開設されます。
■同じビルにはクリニックも こちらはファイザー製 BA4‐5対応
一方、大規模接種会場と同じ建物5階にある名古屋・中区の「ひだまりこころクリニック」。3階の大規模接種会場はモデルナ製ですが、こちらはファイザー製のBA4‐5対応のワクチン接種を行っています。
(ひだまりこころクリニック 野村紀夫理事長)
「現在、ワクチン(の接種者数)が非常に増えている」
全国旅行支援が始まった10月中旬から増え始めた接種者。11月の金曜・土曜は予約でいっぱいに。
(ひだまりこころクリニック 野村紀夫理事長)
「(接種者数が増えたのは)第8波に入ったことが一番大きな理由といえる。BA4‐5の2価ワクチンの臨床データが出たきたことも、接種の後押しとなっている」
しかし…。
(ひだまりこころクリニック 野村紀夫理事長)
「オミクロン株対応の接種者数は、まだまだ少ないと思う」
オミクロン株対応ワクチンの名古屋市での接種率は現在およそ11パーセント。野村理事長は、さらなる接種推進を呼びかけたいと言います。
その背景にはこんなことも…。
(ひだまりこころクリニック 野村紀夫理事長)
「ことしはインフルエンザとの同時流行の可能性もあると伝えられている。早めの接種をすすめている」
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