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優勝後にスランプ…「試合になるとうまく走れない」 陸上200mの前回王者・上山紘輝(27) 復活かけた肉体改造で連覇なるか【アジア大会 愛知・名古屋】
投稿日:2026-06-12 20:09:41
概要
2023年 前回の杭州・アジア大会。陸上男子200mでアジア最速の男となった三重県松阪市出身の上山紘輝選手、27歳。
あれから3年。5月29日、大阪の陸上競技場で黙々と練習に取り組んでいました。
そんな三重のスピードスターが挑むのは、今年9月に開幕するアジア大会の連覇。
(上山選手)
「連覇っていうのも、できるのは(前回優勝した)僕だけだと思っているので、まずは国内でしっかり選考を勝ち抜いて、前回優勝した舞台で勝負したい」
しかし前回大会の優勝後、上山選手は納得のいかない走りが続き、スランプに陥りました。念願だった翌年のパリオリンピックでは予選敗退。
さらに去年、世界の強豪が集うセイコーゴールデングランプリでは、6位。そして、日本選手権では、自己ベストより0.8秒近く遅いタイム。アジアの頂点に立った男が、決勝でまさかの最下位に。本来であれば、陸上選手として最も波に乗り始める時期でした。
(上山選手)
「練習の動きも調子が良い時よりも走れているんですけど、試合のレースでいざスタートするときに、体が重くなって動きが鈍くなる。上手く走れない状態が続いています。もどかしさしかないし、どうしたらいいかわからない」
トップアスリート特有の感覚のズレや、メンタル面の不調で本来の走りができない日々。そんなスランプから脱却するために、今年、大きな決断をしました。
(上山選手)
「(体重が)5キロくらい落ちました。食べる量を減らしたわけじゃないけど食べる内容を変えるというか。先輩から言われたのは、鶏もも肉を食べるなら、鶏むね肉に変えるとか。『ちょっとした変化で変わるんじゃない?』っていうアドバイスをもらって、実践していたら、(体重が)落ちました」
75キロあった体重を70キロまで落とし、体脂肪率は12%から8%に。完成された体をさらに絞るという大胆な選択に踏み切りました。さらに…
(上山選手)
「もう年なのか『ケア用品』に目がなくて、ストレッチの道具とか…やたらストレッチしている。まだ27歳とかで年を感じるって言ったら、先輩方に『何いってんねん』って言われると思うけど、疲労が取りにくいとか、体へのダメージが抜けなくなってきたのはすごく感じる。一番増えたのは温泉に行くこと。疲労を取りに温泉でリラックスすることが増えたかもしれない」
ここまでの変化に挑戦できたのは、幼いころから変わらないある思いが。
(上山選手)
「シンプルに、足を速くしたい」
小学3年生から陸上を始めて、今年で19年目。小学生で県大会入賞、中学では県大会準優勝、高校ではインターハイ入賞。そして、大学では全日本インカレで準優勝。
着実に成長を遂げた裏には「足が速くなりたい」という純粋な思いがありました。
そして5月末。その積み重ねが手応えとなって表れます。
(上山選手)
「自信にもなりましたし、ちゃんと勝ち切れたところがよかった」
23日に行われた関西実業団選手権で、見事優勝。予選では追い風参考記録ながら、アジア大会の参加標準まであと「0.05」。復調の兆しを見せています。
上山選手を学生時代から指導する井上悟コーチも…
(井上コーチ)
「走りの内容も昔の上山に戻ってきた感じがするので、レースで楽しそうな上山が出るか出ないかが勝負の分かれ道かなと思います」
いよいよ始まる今週末の日本選手権。戦いの舞台はアジア大会で陸上競技が行われる名古屋市瑞穂公園陸上競技場。アジア大会への切符を確実にするには、参加標準の20秒48を切って、2位以内に入ることが条件。
(上山選手)
「地元で走れる嬉しさもありますし、そこに向けて準備してきているので、いい結果に繋がるように一本一本集中して頑張りたい」
もう一度、あの舞台へ。アジア王者の挑戦が始まります。
【日本選手権】
6/13(土)
男子200m予備予選
男子200m予選
6/14(日)
男子200m決勝
